私は学生時代、英語の成績は非常に悪く、今も相変わらず得意ではないのですが(意思疎通に困らない程度には使えるけど)、オランダ語は比較的楽に習得でき、今もあまり不自由せずに使うことができています。オランダ語を学んだときには既に外国語を習い、ある程度は使えるようになっていた、という経験があったこと、それが英語というオランダ語と非常に似た言語であったこと、オランダ語を「外国語」ではなく「第二言語」として学んだことなど、英語とオランダ語では習得の仕方もずいぶん違っていたんですが、一番の違いは、英語は学生として勉強したけど、オランダ語を勉強したときにはすでに語学教師として仕事をした経験があった、ということではないかと思っています。
で、最近これを改めて実感する出来事がありました。
最近立て続けに2回、日本語の模擬授業をする機会がありました。「模擬授業」というか、「媒介言語なしに外国語を勉強するというのはどういうことか」というのを体験してもらうために、15分ほど英語やオランダ語を一切使わず日本語の授業を「再現」した、というほうが正しいんですが。まぁ、あまり一般的な言語だと体験者の中にもうその言葉が使える人がいる可能性があるんですが、日本語だったらその心配はまずないだろう、ということで私が頼まれただけなんですけどね。
それはともかく、その体験者(私の「授業」を受ける人)は現役の語学教師と、語学教育にかかわってはいるものの教師ではない、という人たちの混合だったんですが、やはり語学教師の方たちのほうが反応がいいというか理解が早いというか、教え方を知っている人たちなので、私がやっていることにどういう意味があるのかをちゃんとわかってくれるんですよね。教師ではない人たちはなんというか、何がなんだかよくわからない、という感じでした(^^;)
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