ひたすらレシピに忠実に作っている、ぱん作り初心者でも いずれは「もっとたくさん作りたい」とか「アレンジしたい」 という時期がやってきます。
すると、それまでとは、違った目で配合を見るようになります。 材料を計量するために必要だった数字を 【配する割合】として見るようになる瞬間です。 「粉100に対して他の材料はどのくらいかな」という見方。 じつは、この見方が「ベーカーズパーセント」です。 これは、パン作りをつづけていれば、 いつかはだれしも、ごく自然にたどりつく発想です。
つまり「ベーカーズパーセント」という言葉そのものを知らなくても 継続的にぱんを焼いている人ならば その機能を知って、使いはじめる時期は 遅かれ早かれ、やってくるはずなんです。
たまたまベーカーズパーセントを例に上げて話しましたが 要は、こういうことが“経験的に知る”ということです。
「生地が伸びないから、ほっといたら伸びやすくなってた!」 これも、生地のそういう性質を知らない人からみれば 経験的に知ったささやかな発見といえます。(^^)
よそから「こうですよ」と教えられたのではなく 自分自身の【実践】と【思考】の繰り返しから、 気づく→→確信する→→蓄積する。
時間はかかるかもしれませんが、 いってみれば、これが独学のおもしろいところ、醍醐味だと思います。
さて。 私がぱん作りは独学だということを皆さんご存知だからでしょうか、 独学の方からよくメールをいただきます。 おおらかにおうちぱんを楽しむ人もいる中で、 不安や焦りを訴えてくる方も多いです。
そういう方へ、アドバイス。(^-^) 焦ると、レシピの情報を正確に読み取れなくなります。 答えを早急に欲すると 自身で充分に思考する前に誰かに聞きたくなります。 これは、あまりいいこととは言えません。
まず、落ち着きましょうネ。 おうちぱん作りで、ぎらぎら神経をとがらせる必要もないけれど(笑) 生地が教えてくれる情報は、つぶさに拾い上げて、次にいかす。
“経験的に知る”という過程を楽しむ心のゆとり、持ってくださいネ。
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