↑ 上・1次発酵後、カードを使って生地を取り出す。 下・生地は、つるつるの表面を下にして台におく。
一次発酵は何のために行うのでしょう? 単に生地を2〜2.5倍に膨らませるためでしょうか。 膨らませることが目的ならば、イーストを多く入れて 温度の高いところにおけば、すぐに達成されるはずですね。
でも私たちは、そうはしません。 なぜなら一次発酵は「生地の熟成」のために行うものだからです。 適度な温度と湿度が保たれた環境でねかせることで パン特有の香りや旨みの成分が生まれ、 また伸展性のあるしなやかな生地に変化していくのです。
リーン生地のようにシンプルな配合は、 リッチ生地のように材料(牛乳やバター等)由来の旨みは期待できません。 そうなると、なおさら「熟成」によって、 パンの旨みをじっくり引き出さなくてはなりません。
ま、そんなことを頭に入れて、一次発酵させてくださいね(^^) 多少、時間がかかっても寛大な気持ちになるんじゃないでしょうか(笑)
発酵は、オーブンの発酵機能を使ってもよいですし、 大きめの鍋やボウルに40度弱程度の湯を張って、 生地の入ったボウルを浮かせてもいいでしょう。 また家の中のどこか暖かいところを探して、そこにおいてもいいですよ。 夏場だったら、そのへんにおいておけば充分発酵するはずです。
ボウルが小さいと、ふくらんだ時に生地とラップが接してしまい、 はがすときに生地を傷めてしまう恐れがあります。 ボウルは、深さに余裕のあるものを使用しましょうネ。
さて発酵後、生地を取り出す際は、ボウルの内壁に カードをぴったり沿わせるように、2〜3箇所差し込んで 最後に「すいっ」とすくい出します。(画像上) つるつる表面を下にして台に置きますが(画像下)その理由はまた明日。
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