↑ リッチ生地のまるぱん。クープ3本のコはちょっとエレガントでしょ。
ソーセージパン(1/5〜8)をご紹介したところ、 生地をひも状に伸ばすのがむずかしいとのお悩みが寄せられました。 では、どうして伸びてくれないのか、その要因と対策を考えてみましょ。 *********************************************
まず【生地的要因】。
1、伸展性(生地が伸びる性質)が足りない。
『くーぷ』のリッチの基本生地を使っていればまず心配はありません。 でも、計量ミスで水分や油脂が本来の配合よりも少なかったり、 ミキシング時の打ち粉多用、発酵時の環境が悪いと、 生地が硬くなってしまうことも。心当たりのある方は気をつけてみてネ。
2、一次発酵不足。
充分な一次発酵は生地の熟成、ガスの発生をうながし、 これによって、生地は伸展性を増します。 ですから一次発酵をおろそかにしないでネ。
次に【技術的要因】。
1、ベンチタイム前の丸めがきつい、あるいはベンチタイムが足りない。
この時点での丸めは途中経過。あくまでもゆる〜くネ。 次の成形に移行しやすくするために、繭みたいな「長まる」にするのも、 意外とみんなが知らないポイントだったりして〜。
2、打ち粉過多による生地表面の乾燥。
もちろん、打ち粉してなくても、表面が乾燥しちゃったら同じこと。 生地がすべって、伸ばしにくいんです。(^_^ゞ 経験豊富な方ほどわかると思うのですが、生地を伸ばす時、 生地表面の多少の粘性を、うまく味方につけることも必要なの。 (余談だけど貼り付けテクはバターロールの成形などでも応用可能!) う〜〜ん、コレ、説明が難しいんだけど、 作業台や手に生地を貼り付けるようなイメージでごく軽く固定。 両手指を均等に開いて、全指で生地に均等な圧をかけつつ ころころと前後に転がして、ひも状に伸ばすの。わかるかな?
3、伸ばす時の力が足りない。生地のいじりすぎでグルテン組織が緊張。
こういう人多い!生地に遠慮しすぎなの。 ベンチでゆるめた生地は、ぐいっと一気に伸ばしましょ! おっかなびっくりやってると、グルテン組織がきゅ〜っと締まって、 ますます伸ばしにくくなっちゃうの。 こうなったらまたベンチをとるしかないのよ、トホホでしょ。
さて、一応、元パン教室の先生らしく?アドバイスしてみたけど、 それでも上手くできない方のために、とっておきの別の方法もあるの(^^) それはそのうちに書きますので、とりあえず 上記のことを頭に入れて、再度挑戦してみてくださいね〜。
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