↑ 生地の幅を型の長さにあわせて。厚みは均等に。
あなたは、とても重い荷物を背負っています。 最初は頑張って「気をつけ」の姿勢で立っていますが、 だんだん重みに耐えかねて腰が曲がりそうに。ううう・・。ってね(^^)
じつはパンにも、ときおり同じ現象が見られます。 側面が「く」の字に曲がった食パンを見たことがあるでしょう? これは“腰折れ”または“ケーブイン”と呼ばれる現象です。
焼きたての食パンのクラムは熱い水蒸気でいっぱい。 これがパンの骨格であるクラストを湿らせるために、 パン自体の重みをささえきれず、折れ曲がってしまうのです。
腰折れ防止対策としてできることは
1、しっかり焼きこむ(クラストを丈夫にする) 2、焼きあがったら迅速に型から出す(ムレによるクラストの弱体化防止) 3、型ごと軽く打ち付けてショックを与える。
3に関しては、昨日の日記の型出しの手順のなかでもふれました。 もう少し詳しく書きましょう。 ショックをあたえることで、じつは次の効果が期待されます。
1、パン内部の熱い水蒸気、ガスなどを強制的に外部へ放出させる 2、クラムの組織を強化する
「ちゃんとショックを与えたのに腰折れしちゃいました(T^T)」 という方もいらっしゃるかもしれないですね〜。 はい、上記の防止対策は有効ではありますが、完璧ではないんですよ。 生地の水分が多い、焼きが甘い、など根本的な原因があると いくらショックを与えても効果ないかもです(^^ゞ この場合はレシピを再検討する余地がありそう。
その点、牛乳食ぱんは小型なので火通りもいいし、 クラストがささえるクラムも比較的少ないですから、 ほとんど腰折れの心配はないので安心してくださいね。
さて、成形第2弾は「ワンローフ」。 生地の幅を型の長さにあわせてシート状に。これを手前から巻く。 きっちり巻くと目が詰まったパンになりますが、 意図的にそうする場合はかまいません。 私はふっくらと巻きます。空気の層を一緒に巻きこむイメージ。 生地同士が圧迫しないので、のびのびとふくらみますよ。
焼き上がりは明日の日記で(^^)/
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