↑【リッチな生地】−【牛乳】−【バター】−【砂糖】=【リーンな生地】
B:じゃあ、さっそく昨日の話を整理するわね。 油脂の配合が少ない→伸展性が低い→生地が裂ける→みっともない →なんとかならないか。とまあ、こういうことなんだけど・・・。 さあ、どうしたらいいと思う?
A:う〜〜〜ん・・・。
B:ちょっと難しいかしら(笑)答えを言うわね。 あらかじめ割れて欲しい部分に切れ目を入れてやればいいのよ。
A:えっ!?それって、まさか「クープ」のことですか!?
B:そうよ。クープを入れて生地に弱い部分を作っておけば、 そこからきれいに割れるでしょ。 予想外のところから裂けていびつなパンになることは防げるわ。
A:わ〜〜っ!リーン系のパンによくクープが入ってるのは知ってるけど、 あれって、単なる模様じゃなかったんですか!?(@o@)
B:もちろん、デザインも兼ねているわよ。でも一番の目的は、 生地内部のふくらもうとする力(圧力)をうまく逃すための窓なの。 クープが開くことによって、伸展性の低い生地ものびのびとふくらむことが できるし、余計な水分も抜けるから、軽くて香ばしいパンになるの。
A:そっか〜。クープにそんな重要な役割があったなんて知らなかった。
B:Aちゃんは食べるの専門だけど、こういうことは知ってて損はないわ。 さ、今日の写真をみて。さらに砂糖の分量を引いたの。 昨日の時点で生地が裂けることもわかったから、クープも入れたわ。 砂糖が減った分、さらに焼き色はうすくなったけど、クラスト(皮)の 香ばしさは増したのよ。どう?おいしそうでしょ?
A:白っぽく粉がふいてるのはどうして?
B:ああ、雰囲気を出すためにちょっと粉もふってみたの。 あくまでもお化粧よ。なくてもかまわないわ。
A:リッチな生地から出発して、牛乳、バター、砂糖の順で材料を減らし、 とうとうこの姿になったんですねっ(うるうる) Bさんっ!私感動しちゃいましたっ!
B:おおげさねえ(笑)とにかく、この生地をリーンの基本生地にするわ。 明日からはこれを使って、いろいろ楽しみましょ!
・・・というわけで、ようやくリーンな生地にたどりついたAちゃんとBさん。 配合は明日の日記で(^^ゞ
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