↑ 基本のリーンな生地を8分割、まるめて発酵後、3本のクープ
A:今日はいよいよリーンの基本生地の配合を教えてくれるんですよね
B:ふふふ。そうね、お待たせしました。 ・・・って別にもったいつけるほどのモノじゃないけどね。(感想欄参照) プロローグでも話したけど、砂糖と油脂が全く入らない生地は、 初心者には難しいの。この基本生地では砂糖とバターを極少量配合して、 作りやすさとリーンのさっぱりとしたおいしさの両方を目指したのよ。
A:問題のクープなんですけど、あれってうまく開かせるにはどうしたらいいんですかぁ?やってみたんですけど、なんか開き方が中途半端なんですよね。
B:あら、Aちゃん、パン作りに目覚めたの(笑)?
A:えへへ。Bさんと話してたらやってみたくなっちゃって〜。
B:結論を言うとね、クープは開かせるものではなくて、開くものなのよ。 あなたのクープが開かなかったのは、たぶん生地が開きたくなかったのね。あるいは開きたくても開けなかった、というところかしら。
A:!!?? なんですか?それ!?
B:いろんな原因があると思うのよ。多くの人はクープが開かないと、その入れ方に原因があると思いがちなんだけど、私はむしろ、生地や窯の状態に原因があるような気がするわ。もちろん、それらが重複している場合もあるだろうし・・・。
A:え〜っ。じゃあ、どうしたらいいんですか〜?
B:そもそもクープは難しい技術のひとつなの。Aちゃんもクープを最低100本は入れてごらんなさい。なにかつかめると思うわ。
A:なんだかんだ言って、結局教えてくれないんですね(T_T)
B:他人のコツがあなたのコツになるとは限らないのよ。 みんな作り方もクセも窯もちがうんだから。まあ、クープについては これからも話す機会があると思うから、慌てないで待っててね。 じゃ、今日のパンにいくわよ。昨日と同じリーンな丸パンがベース、クープの入れ方をちょっと変えてみたの。
A:あ、あんまりクープ開いてない!Bさん、失敗しましたね〜っ!(笑)
B:あのねぇ、生地の力が3本のクープに分散されたんだから、1本あたりの開きは小さくなって当然でしょ。もぉ、余計なこと言ってるヒマがあったらクープの練習でもしたら!?
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